東京電気学院

 

学校概要

1984年開校
電気主任技術者試験
三種・二種・一種
電験予備校
東京電気学院


〒171-0021
東京都豊島区西池袋
3-30-10 ライオンビル5F
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OB 杉村さんからのお便り 「地熱発電のこと」


ご無沙汰しております。私は相変わらず地熱の仕事をしております。
地熱は、資源小国と言われる日本が世界第3位の資源量を誇るエネルギーです。その地熱を利用した地熱発電は、地下数㎞の地熱貯留層から地熱流体を取り出し、熱水と分離した蒸気を用いてタービンを回すことで発電する再生可能エネルギーですが、太陽光発電や風力発電のような出力変動もなく、安定したベースロード電源となります。しかしながら地熱発電は未だ一般的にあまりよく知られていません。
 
日本の地熱発電のポテンシャルは原子力20基分とも言われているのですが、現在のところ国の総発電量の0.3%程度を占めているに過ぎません。なぜ日本では地熱発電の認知度が低いかというと、地熱資源の大半が国立公園内にあって開発が規制されている上、周囲には必ずといっていいほど温泉がありますので、温泉事業者の方々の賛同が得られないからです。自然景観や温泉の保護と地熱発電を両立させることは可能なのですが、日本の地熱はまさに「宝の持ち腐れ」という状況なのです。
 
私が地熱発電を初めて知ったのも、実は中米のエルサルバドルに住んでいたときでした。日本の政府開発援助(ODA)の新規案件を形成する仕事に携わっていたのですが、中米は日本と同じように火山国が多く、天然資源には恵まれないものの地熱資源は豊富に賦存しています。エルサルバドル、コスタリカ、ニカラグア、グアテマラといった国々では、地熱発電が国の重要な電源の一つとなっており、日本製の設備が既に幾つかの発電所で導入されている上、今後さらに開発を進めるため日本の探査技術の移転が求められているのです。私は中米各国の地熱地帯や稼働中の発電所を訪ね関係者の方々と話しをするうちに、この発電方法の素晴らしさと、日本の技術が高い評価を受けていることに驚くばかりでした。

地熱発電のタービンには、蒸気に含まれる硫化水素ガスなどの腐食物質に対する耐性が求められます。また地下の地熱貯留層の広がりと発電可能量を推定するためには、地質・地化学・物理探査データの統合解析技術が求められますが、日本はそれらのいずれにおいても世界のトップレベルにあるのです。地熱発電に関わるメーカーやエンジニアリング会社の技術の方々は早くから世界に出てゆき、いまや世界市場を席巻するまでの実力をつけたのです。私はこのことに感動すら覚えるのですが、殆どの日本人には知られていないことです。これまで何人もの外国の方々から「日本は高い技術力も資源ポテンシャルもあるのに、なぜもっと地熱発電をやらないのか?」と聞かれました。今の日本の状況は残念でなりませんが、少なくとも電気の勉強をしようという皆さんには、発電にはこういう選択肢もあるのだということを知っていただきたいです。
 
現在は民間シンクタンクの環境エネルギー部門で働いていますが、業務範囲は地熱から再生可能エネルギー全般、電力システム改革といった分野にまで広がり、ますます電力の特性を技術的にも理解する必要性を感じています。
私はもともと文系出身ですが、もっと技術の話を理解したいので、今後も勉強を続けて行きたいと考えています。

 

OB 若山さん(50歳)からのお便り

 私は現在、中国でマレーシア資本の建築設備関連会社に所属して業務を行っています。社員は200名ほどですが日本人は私一人です。
9年前にゼネコンの設備担当として中国やベトナムなどに赴任、そこで電気に対する根本的な知識不足を痛感したことから、基礎から学びたいと学院に入学したのです。そして今、学院で勉強したことが業務に大きな幅を持たすことができていると感じています。
 日系の工場建築の仕事が多いのですが、工事がある程度進むと日本の工場での電気主任技術者(電験1種2種所持者)が確認に来られます。その方たちに自信を持って受け答えができるようになりました。
 また、電気的に起きる事象を、図示、計算する手法が身についたことで、客先やスタッフに対する説明が格段に評価されるようになりました。特にスタッフに説明するために黒板に書いた図や式は、彼らは写真に撮って確認し、後で「ここを詳しく教えて欲しい」等と言ってきます。スタッフの教育にも役立っているのです。
 さて、話変わって、ある仲間の現場での出来事ですが「電気に詳しいお客様が怒っているが、何に怒っているのか意味が判らない」という話でした。 詳しく聞いてみると「配電盤のブレーカーの遮断容量は、変圧器二次側での最大短絡電流を考慮して選択しろ」ということでした。
 実際の図面を見てみると、3相380V,2000KVA、%Zが6%の変圧器で、配電盤ブレーカーは遮断容量50KAのものを選択していました。計算すると50,7KAとなります。試験の解答では遮断容量51KA以上のブレーカー選択することで正解となります。しかし実際の現場では、ここからが始まりです。現実的にこの時点でブレーカーを再発注するのでは納期に間に合わない。予算も問題という状況です。
 そこで、お客様に「変圧器以前の線路%Zを0,2%ご考慮いただけませんか。さらに経験上、変圧器の%Zは6%で製作しても完成品は数%(0,4%程度)高くなるだけなので、ブレーカーの変更なしとさせていただけませんか」という提案をしてみました。しかし、お客様の回答はNGです。そうなると答えは変圧器の%Zを上げるしかありません。最終的には変圧器%Zを7%とすることでOKをもらいました。
 このような提案を含めたやり取りをすると、次からは指名で仕事の依頼が来るようになります。
海外では日本とは使用電圧も違いますし、接地方式や配電方式が多少違います。しかし、学院でよく言われるように「電気の本質を理解する」ことができれば、どのようなことにも対応でき応用もききます。
私はその力を今の会社に評価されスカウトされました。学院で勉強することがなかったら、今の私はありません。
 「学院で勉強したことは海外でも通用します」皆様の今後に「海外」という選択肢が増えることを期待しています。

 

 

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